2020年12月6日日曜日

不思議な神?「天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)」


 あまり聞きなれない神名ですね。お伊勢様で有名な伊勢神宮の内宮の神様は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)としてあまりにも有名ですが、

この神様は、日本神話にもほとんど登場しません。  でも、高天原が出現して、最初に現れた神様とされているので、まさに「KING OF GODS」です。 古事記では、ただ一人身の神として登場され、すぐに消えていきます。ただそれだけです。その後に高御産巣日神と神産巣日神の二柱が現れますが、この三柱を「造化三神」と呼ぶことから天地創造の神様なのです。日本の国づくりをしたイザナギ、イザナミや天照大御神などとは別格の「別天津神(ことあまつかみ)」とも呼ばれます。このように凄い神様なのですが、あまり知られていなくて、それほど熱心に信仰されている様子もない不思議な神様です。私は、前々からこの神様に興味がありましたので、先月、熊本県八代市の八代神社に参拝に行ってみました。八代神社は、昔から地元の領主らの崇敬厚く、歴史のある大きな神社です。本来は八代妙見宮と呼ばれていたようで、相馬妙見、能勢妙見と並ぶ日本三大妙見宮として有名です。この天之御中主神は、明治以降、「妙見系」「水天宮系」のお社でお祭りされるようになりましたが、妙見の名の由来となる「妙見菩薩」は、中国思想の影響を受けた、北極星、北斗七星を神格化した菩薩です。北極星は、宇宙の中心神として古代中国で祭祀されていたので、天之御中主神は宇宙創造神であり、まさに宇宙の中心神なので、いつの間にか妙見菩薩と習合したと考えられます。このことからも、この神は古代中国由来の神と分かります。おそらく古事記などの日本神話は、作成時に中国の思想の影響を受けて、後付けで宇宙中心神として天之御中主神を挿入したのでしょう。

 さて、八代神社を参拝して私が感じた事です。日本神道形式の入母屋造(いりもやづくり)の立派な社殿ですが、正直、違和感を感じました。この神にふさわしい神殿は、別な形があるはずでは?と感じたのです。別天津神という性格もありますが、本来は古代の中国にあった神殿がふさわしいのではないかと思います。また、他の神社に参拝した時に感じる神気がほとんど感じられませんでした。ご鎮座して正殿に入っていない感じです。これは、私の感が鈍いのではなく、星辰の神ですので、あまりにも高く遠すぎて感知できないためではないかと思います。この神は、個人の祈願の神としてではなく、人類規模若しくは宇宙規模の神と感じました。付け加えておきますが、境内にある他の神社には、武士の霊魂の気配を感じましたので、ホントに昔から武士の崇敬の厚かった神社だったんだなと感じたものでした。