2020年8月2日日曜日

お墓と散骨と

 8月に入りました。暑さ対策が大事になりましたね。もうそろそろお盆の時期ですが、なぜか毎年、この時期に墓地に行きますとザワザワ感がします。つまり、いつもより騒々しい感が伝わってくるのですが、皆さんはいかがですか? 
 昔、TVを見てましたらあるタレントさんが、お墓参りをするシーンがありました。TV越し(しかもVTR)なのですが、そのタレントさんのおじいさんの姿がイメージとして浮かび墓石の斜め後ろに立っている感がしました。そのすぐ後にスタッフが「誰のお墓ですか?」と尋ねたら「おじいちゃんです。」と答えましたので、お墓に霊はいるんだなーと思ったものでした。
 さて、「千の風になって」という歌がヒットしましたが、「私はお墓にはいません」というセリフがありましたよね。また、墓所の管理なども子孫には大変です。そこで、遺骨を海などに散骨する方もいるようです。結局、死後の遺体は、火葬か土葬にされ、自然に還っていくものなので、墓石の下に眠る遺骨も海に撒かれる遺骨も自然に還すという意味では同様です。その発想から散骨を希望される方も増えてきたのでしょう。
   でも、散骨された遺族の方は、その個人の御位牌か記念の遺品や写真を飾っておくものではないのでしょうか?死者の御霊はずっと墓地にいるわけではありません。墓石やお位牌、仏壇は形ある物ですが、残された遺族は、これらの物を媒介して、故人と繋がるわけです。
 
 また、故人の霊は、これらの物を目印にしてこの世のご家族とつながりをとる訳です。自動車も列車も無い大昔の旅は、土地の山や岬など特徴的な地形を「ランドマーク」として旅の目印にしたそうですが、これと似ていると言えるでしょうか?
 お墓参りに行き、手を合わせ、故人を深く思えば、その墓石を通して故人と繋がることができます。散骨を否定はしませんが、お墓も位牌も何も残さないと遺言をしたとしても遺族の方は、その方の「ランドマーク」的なものは持っておいた方がよろしいと感じます。