2020年7月28日火曜日

とある一つの霊体験(4)

私が中学生の頃の話です。その当時は全国的に心霊ブームでして、TVでは、夏にもなれば怪談番組が多く組まれるものでした。同時にコックリさんブームでもありました。クラスでは男子も女子も休み時間ともなれば、鳥居の絵と「あ」から「ん」までの平仮名や数字をびっしりと書いた紙の上に3人ほどで10円玉に指を乗せ、コックリさん、若しくはエンゼルさんとよんで、色々な質問をして盛り上がったものでした。恋愛話や運勢などのたわいもない話でしたが、今思うと異常なほどの盛り上がりでしたね。そのうち慣れてくると一人でもできるようになり、私は、遊び半分で休みの日など一人で遊ぶこともありました。一人の時はボールペンを縦に掴んで紙にペン先を押し当てるやり方で、質問するとグルグルと動き出して文字や数字を指して行くものでした。半信半疑の遊び半分でやっていたのですが、ある日の昼下がりにコックリさん遊びをしていると「近くの川端に来い」との指示が出ました。「はぁ?」と思いましたが、私の家は川端に有り、支持された場所は遠く無かったので、行ってみました。そこにもメモ帳を持っていき、同様に続けてやってみると、「前に見える橋の横の道路から、黄色のトレーナーにジーパンをはいた男がやってくる」と出ました。まさかと思い4~5分ほど待ってみましたら、パッとホントにそ
の道路からその格好をした若い男性が出てきました。すぐに角を曲がって視界から消えましたが、確かに間違いなく見ました。「やはり、コックリさんは凄いな」と思ったものでした。その後は何事も無くそれで終わりました。
 時が経って数年後、私は大学生になり、親元を離れ、下宿で一人暮らしをしていた頃です。すでにコックリさんブームは下火となり、見向きもされない状況です。
 確か二十歳の頃でしたが、夜中に寝ていると、胸が重く圧迫されるような息苦しさを覚えました。同時に、そんなに強くはありませんが、首を人の手で締め付けられる感覚を感じました。何かおかしい?と思い、目を開けると黄色のトレーナーにジーパンの男性が寝ている私の上に跨って首を絞めている様子が見えました。「アッ」と思った瞬間、その男は、右足を上げて私の頭をかすめるようにして布団の上から寝ている私の右側の方へ降りていきました。その後、すぐに消えて、何事も無かったのですが、しばらく心臓のドキドキがおさまらなかったのを覚えています。顔の部分は暗くて見えませんでした。この男性の正体は分かりませんが、あんまり、遊び半分で霊的な遊びをしてはいけないものとの教訓にしたい?ですね。